その他の病気
糖尿病、白血病、腎不全、エイズなどの大病の症状と対策について各項目で紹介してきましたが、猫の病気はその他にも沢山あります。
下記では、命を落とす危険性は少ないが、猫がかかりやすいその他の病気についてまとめました。
スポンサードリンク
目次−猫の毛球症|猫の歯周病|猫のノミアレルギー|猫の泌尿器症候群
猫の毛球症
毛球症とは、グルーミングの時に飲み込んだ自分の毛を、俳便によってうまく排出できず、胃や腸の中に毛玉が残ってしまう症状です。食欲が低下し、嘔吐を繰り返すようになります。
本来猫は、植物繊維をたくさん含むものを食べることにより、自分で毛玉を排出する術を持っています。ところが、家の中だけで生活している猫は、雑草などを食べることができないため、食物繊維が不足しがちになります。このため毛玉省になってしまうケースが多いのです。
毛球症は症状が軽ければ毛球除去剤により、体外への排出を促す方法が効果的ですが、最悪、切開手術をして毛玉を取り出さなくてはいけないケースもあります。たかが毛玉とあなどらず予防してあげましょう。
予防の方法として、食物繊維をしっかりとらせてあげるようにしましょう。猫用の草か食物繊維を多く含むキャットフードを与えるようにします。また、春から夏にかけては、猫の毛が大変よく抜けます。この時期には定期的にブラッシングして、抜け毛を除去してあげるようにしてください。
猫の歯周病
白血病は、一旦感染すると生存率が極めて低い危険な病気です。それゆえに予防する術を知っておくことが大変重要になります。
白血病は唾液より感染しますので、完全室内飼いをしていれば感染する可能性はなくなります。または、免疫の低い子猫の間だけでも外に出さないようにすれば、感染率はかなり低くなるのです。それが難しい場合は動物病院でワクチンによる予防接種を受けるようにしましょう。また、白血病の早期発見のため、生まれて間もない子猫と、出産前の母猫は白血病の検査をしておく事をおすすめします。
白血病に感染してしまうと、動物病院で適切な治療を受けなくてはいけません。早い段階で免疫力を高める措置をすれば、生存する可能性は高まります。子猫が成猫に近づくにともなって白血病も自然治癒に向かいます。
猫のノミアレルギー
ノミアレルギーとは、ネコノミなどのノミが皮膚に寄生し、皮膚がアレルギーを起こす病気です。ノミアレルギーになると赤い発疹ができたり、毛が抜け落ちてハゲができるようになります。
ノミアレルギーの症状がみられた場合は、スポットタイプなどの殺虫剤や発育阻害剤で、ノミを退治しなくてはいけません。基本的には症状が出る前に予防するようにしましょう。
ネコノミは、温暖で湿度の高い環境を好みます。このため夏場は特に注意が必要です。感染源となる、絨毯やクッションなどの清掃および除菌、猫の体のシャンプーやブラッシングを定期的に行ってあげてください。
また、ノミは免疫力の弱い猫に付きやすいため、日頃から猫の健康に気を使ってあげることが大切です。
猫の泌尿器症候群
泌尿器症候群は、尿中の無機塩類が凝固し排尿が非常に困難になる病気です。尿道の狭い雄猫に多く、血尿、頻尿などの症状がみられます。
この病気は経過が早いため、発見が遅れると非常に危険です。毎日きちんと排尿を行っているか確認してあげるましょう。
この病気の予防法は、濃い尿の原因となる無機塩類を多く摂取させないということです。市販のキャットフードなら、「マグネシウム含有量」を確認し、この数値の低い餌を与えることである程度の予防が可能です。
また、寒い場所で生活していると、体内のマグネシウム塩が多く分泌されるというデータもありますので寒い季節は、なるべく部屋を暖かくし猫にとって生活しやすい環境を整えてあげましょう。